『Be Cera-fish』
PART 3
- セラス
スリーズブーケ……DOLLCHESTRA……みらくらぱーく!……。
- セラス
うん、わたしのやりたいことに、素直に……。
決めきる強さも、もらえた。 - セラス
ありがと、もう大丈夫。
- 泉
出てきたね。
- 小鈴
本当にこの時間だけでよかったの?
- コメント
4人の前に立ったセラスが頷く。
- セラス
はい……もう大丈夫です。
ただ、先輩たちに気持ちを伝える覚悟をする時間だったので。 - 吟子
覚悟、ね。
- 姫芽
いいじゃんいいじゃん?
せんぱい一同、みんなで受け止めよ~。 - セラス
聞いてください。
わたしの……ビッグボイス選手権。 - セラス
強くなりたいです。
- セラス
いつもいつも、わたしは悩んでばっかりで。
瑞蓮祭のときも、瑞河が復活するかもっていうときも、迷ってばかりで。 - セラス
だから。 たとえ不安でも、誰かのために……
自分からこうしようって決めて、突っ走る勇気が欲しいんです。 - セラス
なにもないところから……わたしや、
いろんな人のことを引っ張り上げてくれるような存在になった……
小鈴先輩みたいに。 - コメント
姫芽と吟子の間で緊張した面持ちをしていた小鈴に注目が集まる。
- 小鈴
……え?
- セラス
今日だって、そうです!
ひとりでやることを一番不安に思っていたのに! - セラス
わたしのために大丈夫だよって、その背中を見せてくれました!
- セラス
わたしはそんな小鈴先輩の強さが、欲しいんです!
そしていつかきっと! 『自己実現』を、果たしてみせます! - セラス
だからお願いします、小鈴先輩!
わたしを、DOLLCHESTRAに入れてください! - コメント
声が響き渡る。
- コメント
一瞬の沈黙。
- コメント
姫芽の苦笑いが沈黙を破る。
- コメント
優しく笑い合う姫芽と吟子。そんな優しい先輩を見て、胸を痛めるセラス。
- 姫芽
やっぱりそうなったか~。
- 泉
予想していたのかな?
- 姫芽
だってもともとせらりんにとって、小鈴ちゃんってさ。
- 吟子
最初から憧れてたもんね。
1年間見てきたんだもん。 わかるよ。 - セラス
ごめんなさい、吟子先輩、姫芽先輩……。
- 吟子
いいってば、謝らなくて。
- 姫芽
そうそう。 やりたいようにやった結果でしょ?
後輩せらりんの幸せが、アタシたちせんぱいの幸せなんだから、ね? - 泉
セラス。
その答えなら……幸せになれそうかい? - コメント
感動に目を潤ませながら、大きくうなずくセラス。
- セラス
……っ、うん!
- セラス
きっと、小鈴先輩を支えてみせます!
こう見えても、作詞作曲は得意です! - セラス
スクールアイドルへの愛なら、誰にも負けません!
わたしのことも、頼りにしてください! - セラス
そしてふたりで来年度、新しいDOLLCHESTRAを作りましょう!
- コメント
そこで大きな風が吹く。
- コメント
思わず髪を押さえる一同。
- セラス
わっ。
- 小鈴
あ……。
- 姫芽
桜だね~。
- 吟子
もう、咲いてるんだ。
- 小鈴
ーー。
- 小鈴
落ちてくる桜の花びらを空中でキャッチするチャレンジ、してたんだ。
- セラス
……なんで?
- 小鈴
なんで??
- 小鈴
徒町がやりたいと思ったから……?
- セラス
えっと……。
- 小鈴
あ、こういう話は知ってる?
蓮ノ空の生徒は、卒業するまでに四回の桜を見るんだー、っていう。 - 小鈴
去年卒業した先輩の受け売りなんだけどーー。
- セラス
……あの。
- 小鈴
?
- セラス
小鈴先輩。
- セラス
わたし、DOLLCHESTRAに入ろうと思うんです。
- コメント
小鈴の目が潤んでくる。ようやく実感してきた。ついに後輩ができる!!
- 小鈴
ほんと、に……?
- セラス
はい……今度は、ほんとに、ほんとうです。
- 小鈴
徒町……徒町ね!
ずっと……ずっと、一緒にやりたいと思ってたんだ! - 小鈴
DOLLCHESTRAを最強にする、チャレンジを!
ふたりなら、どんなことができるだろうって、ずっとひとりで考えて……! - セラス
やります! 絶対やります!
今度こそ……わたしが、やりたいと思ったから! - 小鈴
うん!!
- 姫芽
やっぱりいいユニットになりそうだな~。
- 吟子
あとで先輩方にも報告しなくっちゃね。
- 泉
さやか先輩は喜んでくれそうだ。
- 吟子
なに言ってんの。 花帆先輩だって喜ぶに決まってるよ。
DOLLCHESTRAのこと、大好きだもん。 - 姫芽
それを言うなら、るりちゃんせんぱいだって~。
- 泉
ふふ、そうか……そうだね。
素晴らしい、先輩たちだ。 - 小鈴
ふたりで一緒に、すごいことをしよう!
- セラス
はい!