第18話『いずれ会う四度目の桜』

PART 7

綴理が空を見上げている。
綴理が空を見上げている。
綴理
……。
風邪、ひくわよ。
綴理
こず。 曲できた?
ええ、だいたいね。
慈も登場。
お、揃ってるねー。 さては進捗、余裕ですな?
綴理
あ、めぐだ。
慈がずいぶん呻いていたと、瑠璃乃さんから聞いたのだけれど。
いやー……難敵でしたね。
でもまあ、少し夜風に当たりに来るくらいの余裕はできたよ。
明日の朝には、出せると思うな。
綴理
そっか。 じゃあ、明日の朝は、みんなで合わせよう。
ええ。
梢&綴理&慈
……。
綴理
……やっぱり、寂しいね。
……ま、なんだかんだ2年の付き合いだからね!
あっという間ではあったけれど。
ほんと、よくこんな問題児たちをまとめたものだわ。
それ梢が言う?
わ、私が一番まともでした!
綴理
どっちもどっち。
梢&慈
綴理が言わないで!/綴理が言うな!
……まったく。 あははは。
ふふ。
今となっては……懐かしいわ。 あの頃のこと。
腰に手を当てた沙知。口角が引きつっている。
沙知
なるほど……なるほど?
その視線の先には、3人の問題児が並んでいる。全員まともに沙知を見ていない。
梢は不満げに綴理と慈を見据えている。綴理はあらぬ方向を眺めていて、慈はあくび。
沙知
えーっと、とりあえず自己紹介をしてもらおうかな。 初めてだし。
じゃあ……乙宗ちゃんから。
梢はひとつ息を吐いて、仕方なさそうに前に出る。そして6月シナリオの回想と同様の宣言をする。プレイヤーが「ここか!」と分かるイメージ。
はじめまして。 乙宗 梢と申します。
目標はーーラブライブ!優勝です。
綴理&慈&沙知
おー。
綴理
……ラブライブ!ってなに?
なんですって?
夕霧さん、あなたそんなことも知らずにこの名門にーー。
沙知
わー、待った待った!
はい、じゃあそんな夕霧ちゃん次よろしく!
よく分からないといった風に両手でひらひら沙知に手を振る綴理。
一瞬の間が空く。綴理は、なんかおかしいこと言ったかな、と首を傾げる。
綴理

よろしく~。
綴理
沙知
……OK、じゃあ最後、藤島ちゃん。
はーい、藤島ちゃんでーす。 呼ばれたので来ましたー。
スクールアイドル? だっけ? まあ私のネームバリューは使えると思うよ☆
どうやらあなたにも、
スクールアイドルのなんたるかというものを教えなければならないようね。
え、なに? 乙宗さんってばそーゆー感じ?
沙知先輩、止めてあげてください☆
綴理
チョコのケーキ食べたい。
沙知
よぅし分かった!
沙知
これが第102期蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブだ!
ちくしょーやってやるー!