第7話『Link to the FRIENDS!』

PART 2

73 セリフ10 人物
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  1. コメント

    ユニット練習から、全体練習に変わる流れ。

  2. コメント

    視点キャラは、ここから吟子に。

  3. 花帆

    わんつー、わんつー! はい、そこでぽーず!

  4. コメント

    息を切らしながら、吟子がリンクトゥザフューチャーのフリを踊り切る。

  5. 吟子

    ……はい!

  6. コメント

    ぱちぱちと拍手する花帆。

  7. 花帆

    うん……いいよ、できてる! さすが吟子ちゃん!

  8. 花帆

    ですよね? ね、センパイ!

  9. そうね。 今の段階でここまで踊れているのなら、
    竜胆祭にはいいものをお見せできるかもしれないわね。

  10. コメント

    吟子は顔を輝かせる。忖度のない評価をしてくれる梢に褒められると、素直に嬉しい。

  11. 吟子

    ほ、本当ですか?

  12. コメント

    少し顔を曇らせる梢。眉を下げて微笑むイメージ。

  13. ええ。 ……あとは、合同練習がうまくいけば、だけれど。

  14. コメント

    じゃっかん気まずい空気。自信がないため、不安そうな顔をする吟子。

  15. 吟子

    ……あ。

  16. 花帆

    だ、大丈夫だよ!
    きょうこそは、うまくいくって!

  17. 吟子

    ……はい、がんばります。

  18. コメント

    そこで向こうから、DOLLCHESTRAとみらくらぱーく!がやってくる。

  19. 姫芽

    吟子ちゃん~。

  20. 小鈴

    ちょっとしか見えなかったけど、すっごく上手になってるね!
    すごいすごい。

  21. 吟子

    あ、うん。 ありがとう。

  22. 吟子

    でも、ユニット合同になると、なんでうまくいかないんだろ……。

  23. 姫芽

    ん~~。
    それはアタシと小鈴ちゃんの課題でもあるからね~……。

  24. 吟子

    意思疎通がうまくいってないのかな。
    練習場所の確保も、かぶっちゃったし……!

  25. 姫芽

    それな~。
    息を合わせるためにもっと声出しとかしたほうがいいかも~?

  26. 小鈴

    チャレンジの数が足りないんだよ、きっと!
    チャレンジあるのみ! ちぇすと! ちぇすとー!

  27. コメント

    吟子と姫芽、シンプルな小鈴を見てくすっと笑う。

  28. コメント

    小鈴の言い分に影響されて、とにかく今はやるしかないもんね!と気を取り直す吟子。

  29. 吟子

    ……ふふっ。 そうだね。 ん、がんばろ、小鈴。

  30. コメント

    ぽんぽんと小鈴の頭を撫でるふたり。頭を押さえながら突っ込む小鈴。

  31. 姫芽

    小鈴ちゃんは、アタシたちのUSBハブだね~。

  32. 小鈴

    どういう意味!?

  33. 瑠璃乃

    そいじゃ、高まったユニットのぱわぁー! を、ひとつの力に!

  34. コメント

    さやかが手を叩いて、合同練習が開始される。

  35. さやか

    では、始めましょう。

  36. 吟子&小鈴&姫芽

    はいっ!

  37. コメント

    吟子がトレーニングウェアから制服に着替えて、寮へと帰ろうとしているところ。

  38. コメント

    辺りは暗く、夜遅くまで残ってひとりで練習していた。しかし吟子の顔は暗く、合同練習はうまくいかなかった。

  39. 吟子

    ……はぁ。

  40. コメント

    どうすればいいんだろう、と思い悩んだまま帰ろうとしている吟子を、後ろから呼び止める綴理。綴理の口調は優しい。

  41. 綴理

    ね、ぎん。

  42. 吟子

    あ……綴理先輩、お疲れ様です。

  43. コメント

    すると、綴理の後ろに梢と慈もいる。

  44. 吟子

    あれ……。 梢先輩も、慈先輩も……?

  45. 綴理

    ちょっと今、いい?

  46. コメント

    吟子が座っていて、その正面に綴理が座っている。梢は綴理の隣に座り、慈は少し離れたところで、壁に背中を預けて立っている。

  47. 吟子

    えっと……。 合同練習のこと、ですよね。
    私が、うまくできないから。

  48. コメント

    綴理、不安そうに梢を見やる。

  49. コメント

    梢は静かに首を横に振って。

  50. 吟子さんだけじゃないわ。
    一年生は、みんな同じところで手こずっているもの。

  51. どの子も、ユニットごとのパフォーマンスはよくできているのだけれど……。

  52. だけど、パート切り替えの際に、
    前後のユニットと息が合っていないことが問題かしらね。

  53. まー、難しいことを要求してるわけだからねー。
    ってわけで、ひとりずつ話をしてみよっかって。

  54. 綴理から聞きたいこともあるみたいだしね。

  55. 吟子

    綴理先輩が?

  56. 大丈夫。
    言葉が足りてないなって思ったら、私と梢がフォローしてあげるから。

  57. 綴理

    ……うん。 ありがとう、こず、めぐ。

  58. コメント

    改めて、綴理は吟子に口を開く。

  59. 綴理

    あのね、ぎん。 ぎんはどう思ってるかな。

  60. 吟子

    え?

  61. コメント

    ここまでの歩みを思い出しながら、穏やかに語る綴理。

  62. 綴理

    ボクはね、幸せだよ。
    みんなとスクールアイドルをしてる毎日が。

  63. 綴理

    みんなが混ざり合った色は、どこか不格好で、でも、
    それがきれいだと思うから。

  64. 綴理

    だから、ボクはこのままでもいいんだ。
    これがボクたちだって、胸を張れるなら。

  65. 吟子

    私は……。

  66. コメント

    硬く目をつむってから、顔をあげる吟子。

  67. 吟子

    ……今のままじゃ、胸を張れません!

  68. 吟子

    みんなの足を引っ張りたくないし、
    もっともっとうまくなりたいし、それに……。

  69. 吟子

    私にだって、ラブライブ!の優勝を目指す理由がありますから!

  70. 吟子

    金沢の伝統を世界に広めて、そして、
    この蓮ノ空に新たな伝統を打ち立てるっていう、夢が。

  71. 吟子

    みなさんのために……そのときのために作った衣装を、
    ラブライブ!の舞台で披露して……その上で、勝ちたいです!

  72. コメント

    吟子の真意を聞いて、穏やかに微笑む綴理。

  73. 綴理

    ……うん、そっか。

  74. 綴理

    あのね、ボクは今までたくさんのステージにあがったけど、
    一等賞以外をもらったことがなくて。

  75. コメント

    腕まくりしながら前に歩み出ようとする慈を、手で制する梢。

  76. お? おー?

  77. 続きを聞きましょう? 慈。
    気持ちはわかるけども。

  78. 綴理

    でも、去年初めて、負けたんだ。

  79. 吟子

    それは、去年のラブライブ!全国大会で……。

  80. 綴理

    うん。 そのとき、わかったんだよ。

  81. 綴理

    ボクは蓮ノ空のみんなが好きだ。

  82. 綴理

    つながった姿は完璧じゃなくて、完璧じゃないから、
    凸凹だから、きれいなんだ。

  83. 綴理

    なのに負けると「そうじゃないよ」って言われてるみたいで、悔しかった。
    初めて、悔しい気持ちになった。

  84. 綴理

    だから、ぎんが勝ちたいなら、ボクもできる限りのことはしたいから。
    なにができるかわからないけど……。 でも、きっとできるって信じてる。

  85. 綴理

    がんばろ、一緒に。

  86. コメント

    慈、綴理の肩を小突く。

  87. そこは『ボクたち』でいいんだよ。

  88. 綴理

    ボクたちはね幸せだよみんなとスクールアイドルをしてる毎日が。

  89. 戻りすぎ戻りすぎ! そこじゃない!

  90. 綴理

    むずかしい。

  91. 幸せなのは間違いないけれどね……ふふっ。
    ひとまずは、竜胆祭に向けて、力を合わせましょう。

  92. 最初ができないのは当たり前よ。
    あなたたちは、よく努力をしてくれている。

  93. だから、きっとできるようになるわ。

  94. 期待しているから。 なんでも頼ってちょうだい。
    みんなで、がんばりましょうね。

  95. 吟子

    あの、私……。

  96. コメント

    自信なさそうに問いかけてくる綴理。

  97. 綴理

    伝わった……かな?

  98. 吟子

    はい!

  99. コメント

    吟子、勢いよく頭を下げる。

  100. 吟子

    これからもどうぞ、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします!