できたわ。／できた～。／でーきた！

どう？ ふたりは！
私は自信作だけど！

すごいよ、かなり。

こずも、治ってすぐに手伝ってくれて、ありがとうね。

私は少し意見を出しただけだけれど。

は～。
もしかしたら私、この曲で世界制覇の夢叶えちゃうかも……。

ルリたちのプレッシャーえぐいんだけど！

めぐちゃんせんぱいの尖兵となれるのでしたら、光栄ですね～……。

歴史に残る曲……。
蓮ノ空の音楽の教科書に、載せる？

おお！ そうしましょう！

さすがに難しいかと……。

やってみなくちゃわかんないよ、さやかちゃん！

こうなったらもう三曲載せちゃおうよ、三曲！
あたし、生徒会長さんに交渉してくるね！

お供します～！／お供します！

お～。

もう！ 姫芽も小鈴も！
思い付きで学校の人に迷惑かけない！ 花帆先輩！

むぎゅ～。

えへへ～。 それじゃあ、このまま練習行きましょうか～。
めぐちゃんせんぱいの曲、アタシも完璧に披露したいです～。

ん、そだね。
104期最後のみらくらぱーく！魂、見せてやんなきゃね。

よーし、いくぞキミたちー！

それでは、わたしたちも練習しましょうか。
104期DOLLCHESTRAを、皆さんにずっと覚えてもらえるように。

徒町はきっと忘れません！
そう、恐竜みたいに人類が滅びても！

すごいね、すず。
嬉しい。

それじゃあ、私たちも練習に行きましょうか。

うん、そうだね！

……。

梢センパイ？

私ね、音大の声楽科に進むの。

楽器を弾くのも、好きだし、楽しいって思う。
けど、私はもう知ってしまったから。 ラブライブ！の、ステージを。

きっとまた、大きな舞台に立つわ。

そのときは、見に来てくれる？

それは、もちろん！

やったね、吟子ちゃん！
これからも梢センパイの歌が聞けるよ！

うん……嬉しい。

吟子ちゃん！？

私、もう二度と梢先輩の曲が、聞けんかと思って……。

ご、ごめんなさい。

いいんです。
私の願いを叶えてくれて……嬉しかったです。

よしよし、よしよし。

……ねえ、ふたりとも。
あなたたちの次の夢は、なに？

たくさんの人を、花咲かせることです！

金沢の伝統を、もっともっとたくさんの人に知ってもらうことです。

そう。
楽しみだわ。

私も、いつでも見ているわ。
あなたたちのことを。

はい！

あ、ごめんなさい、さやかさん。
あなただけ、少し残ってもらってもいいかしら。

どうしました？

いい機会だから、改めてあなたに話しておきたくて。

この一年……いいえ、去年から、かしら。
いろいろと書類作業を手伝ってもらって、本当に助かったわ。

あなたは私よりもずっと、みんなに仕事を割り振るのも得意で。

みなさんが自主的にお手伝いしてくださっていますので。
梢先輩の負担を、少しでも軽くできていたら、よかったです。

村野さやかさん。

あなたに、105期スクールアイドルクラブの、部長をお願いしたいの。

……。

……どうかしら？

ありがとうございます。

梢先輩にそう認めてもらえたことは、嬉しいです。
期待してもらえることも、本当に。

……さやかさん？

ただ、少しだけ、時間をもらえませんか？

心配しないでください。
きっと、悪いようには、なりませんから。