休日（土曜日）のチェックイン時間。

それぞれ手荷物を持って、温泉旅館前に。

豪華な温泉旅館を見上げて、一同は感心する。慈がどや顔。

両手を広げてどや顔の慈。

一同、旅館の部屋に。

そこもすごくいいお部屋。梢が呆気にとられる。

くるりと振り返る慈。そこには、ファン向けのあざとい笑顔が貼りつけられていた。

胸に手を当てて、情感たっぷりに言う慈。

しかし直後、襲い掛かるクマのように両手をあげて、花帆を威嚇する慈。

青ざめる花帆に、顎の下に指を当てて、かわいこぶって答える慈。

高笑いをする慈。

一同、着物に着替え終わる。描写はしませんが、着付けは梢と慈が分担してお手伝いをした。なんなら綴理も着付けできそう？

綴理がさやかの肩をぽんと叩く。

目をぐるぐるにしてパニくっているさやかの発言を、大らかに受け流す梢。

そんな梢の袖を掴んで、花帆は不安そう。

難しい顔をする梢に、慈が朗らかに微笑みながら両手を打つ。

梢の手を引っ張っていく花帆。ふたり退場。

同じように、綴理もさやかの手を引っ張っていく。

綴理とさやか退場。

うまくスリーズブーケとDOLLCHESTRAを焚きつけることができた慈はニヤリとしながら、瑠璃乃に振り返る。しかし、瑠璃乃は浮かない顔。

胸に手を当てて、思いっきりドヤる慈だが、しかしさらに瑠璃乃は浮かない顔のまま。

予想外の瑠璃乃の言葉に、慌てる慈。

言葉の途中で、慈が瑠璃乃の頭をぽんぽんと撫でる。

瑠璃乃が顔をあげて慈を見上げる。慈はそっぽを向いたまま瑠璃乃の頭を撫でる。その頬が、微妙に赤い。

ぱちぱちと瞬きを繰り返す瑠璃乃。

慈になにか事情があるのかと察する。

じーと慈を見つめる瑠璃乃。慈に冷や汗が浮かんでいるのを見て、相好を崩す。

明らかにほっとする慈に、瑠璃乃は苦笑い。

瑠璃乃がさらに慈の頭を撫でる。

慈はわずかに頬を赤らめながら、照れ隠しに咳払いをする。