第14話『Link!Like!』
PART 5
慈 | というわけで! みらくらぱーく!にもっともふさわしい配信ステージを探すため、 私たちは街に繰り出すのだった! |
瑠璃乃 | のであったー! |
慈 | しばらくハードスケジュールになるかもだけど、大丈夫だよ、るりちゃん。 充電切れたら私がおぶってあげるから! |
瑠璃乃 | んふふ、心配ご無用でござります。 お出かけの際に、今回はモバイルバッテリーがございますから。 |
慈 | お菓子持参的な? |
瑠璃乃 | それはなんと、動いて喋ってカワイくて温かいのです! |
慈 | 私のことかい! いいよ、道中もさんざん楽しませてあげるからね! |
瑠璃乃 | さっすがめぐちゃん! みらくらぱーく!の歌とダンスとビジュアルとトーク担当! |
慈 | じゃあ、るりちゃんはなにするんだよ! |
瑠璃乃 | ルリはいるだけでいいって! |
慈 | そんなの綴理ひとりでじゅうぶんだよ! まったく……。 アイディア出しもちゃーんとやるんだよ、キミ。 |
瑠璃乃 | おーきーどーきー!(※Okay-Dokey!) |
瑠璃乃 | みらくらぱーく!ぽい場所そのいち! バッティングセンター! |
慈 | 嫌いじゃないけど! 北陸大会の舞台としては、ちょっとキラキラ感が足りないかなあ! |
瑠璃乃 | ムムム。 だったら! |
瑠璃乃 | みらくらぱーく!ぽい場所そのに! カラオケ! |
慈 | カラオケで地方決勝に出るスクールアイドルがいるかぁ! 友達と遊びに来た女子高生じゃないんだよ! |
瑠璃乃 | だったら次こそ本命いっちゃう? いっちゃうかー! |
慈 | お出かけ楽しそうじゃんね、るりちゃん……。 |
慈 | さ・む・い! |
瑠璃乃 | みらくらぱーく!思い出の場所と言えば、やっぱりここ! 海っしょ! |
瑠璃乃 | ルリ、今でもときどき遊びに来るんだ。 めぐちゃんとライブした思い出の場所だかんね。 |
瑠璃乃 | この、だーれもいない海に、 おっきなステージ作って歌って踊るの、きっときもちいーよ! |
瑠璃乃 | ルリの釣り仲間もいっぱいご招待するからさー! ね、めぐちゃんっ! |
慈 | むり。 さむい。 |
瑠璃乃 | あれっ、めぐちゃんが充電切れみたいになっちゃってない!? |
慈 | わたし。 かえる……。 |
瑠璃乃 | め、めぐちゃん!? |
慈 | 私ね、るりちゃんとまたこうやっていっぱい遊べて、幸せだったよ……。 もっともっといっぱいの人を巻き込んで、ずーっと楽しいことしようね……。 |
瑠璃乃 | なんかそれ最後の言葉っぽくない!? |
慈 | みらくらぱーく!魂……フォーエバー……。 |
瑠璃乃 | めぐちゃーん!? |
さやか | 協力者と言えば、ですよね。 |
綴理 | 最近はこの辺りに……ああ、いた。 |
さやか | れいかさーん! |
れいかさん | さやかちゃん! 綴理ちゃん! 聞いたわよー、大変なことになってるんですってねー! |
さやか | そうなんです。 もしご迷惑でなければ、なんですが……。 |
綴理 | 力を貸してほしい。 |
れいかさん | そんなの当たり前でしょ! いつもいつもスクールアイドルクラブのみんなには いろいろとお手伝いしてもらっているんだから! |
れいかさん | 商店街のみんなには話を通してあるから、必要ならいつでも声をかけてね! 10人でも100人でももってってもらっていいから! |
綴理 | そんなにたくさん……。 ボク鬼ごっこしてみたい。 |
れいかさん | ええ、いいわよ! みんなー! |
さやか | ま、待ってください! その、ステージを作ることになったらご協力をお願いしますから! 今はお気持ちだけで! |
綴理 | じゃあ、そのときに鬼ごっこもしよう。 |
さやか | お仕事中に、失礼しました! どうぞ引き続きよろしくお願いいたします! |
さやか | ふぅ、びっくりしました……。 なんだか、勢いがすごくて……。 でも、みなさん本当にいい人ですね。 |
綴理 | うん。 そしてみんなも、スクールアイドルが大好きなんだ。 |
さやか | ……がんばらないと、いけませんね。 |
さやか | そうだ、綴理先輩。 もう1か所、寄り道させてもらってもいいですか? |
綴理 | ここ……ボクたちがライブしたスケートリンク……。 |
さやか | はい。 まだ決めたわけじゃありませんが、 配信ライブをするならここも候補のひとつかな、と。 |
さやか | わたしと綴理先輩が、初めてDOLLCHESTRAになった場所ですから。 |
綴理 | 覚えてるよ。 ふたりですごいこと、したね。 |
さやか | はい! |
つかさ | あれー、スクールアイドルちゃんだー。 |
さやか | お姉ちゃん! どうしてここに? |
つかさ | どうしてはひどいなー。 お姉ちゃんだってひたむきにがんばってるんだよー? アイスダンス。 |
さやか | あ……うん、そっか、うん。 がんばっててえらいね、お姉ちゃん。 |
つかさ | 新しくなにかを始めるのって、大変だね。 だから、さやかもえらい! 立派! 自慢の妹! |
さやか | やっ、ちょっとっ! わかったから、わかったからやめて! |
つかさ | 綴理さん。 生真面目で融通の利かない妹ですけど、どうぞ面倒見てやってください。 |
さやか | なに言ってるの、お姉ちゃん! |
綴理 | うん。 ふつつかものですが、末永くよろしくお願いします。 |
さやか | それなにか違いますよ!? 綴理先輩! もう! |
つかさ | ……っふふ……ふふふ! |