『テザLink！ライブ』？

そうです！

さっきさやかちゃんが、自分のデータ通信量をくれたおかげで、
スクコネをネットに繋ぐことができたんです！

だったら、
同じことをもっともっとたくさんの人でやれば！

そんな、30分ですよ……！？

単純計算で、ええと……ひとり10秒だとして、18人？

180人。

全校生徒の、半分じゃん！

うん！ 足りてる！

そんな、無茶苦茶な……。

そもそも実現可能なの？
180人でテザリングって。

テザリングはわかんないけど……。

確か、データ通信量を1か所に集めることはできるとかナントカ、
聞いたことはあるかも……？

……仮に、技術的な問題がクリアーできたとして。

それだけの人数が、
スクールアイドルクラブに協力してくれるのかしら。

それならーー。

わわわっ。

わぷっ。

す、すみません！ 真剣なお話の最中！

みんな！

さっきはごめんねえ～、花帆ちゃん～。

そのお話、私たちにもぜひ協力させてください！

あなたたち……。

私たちもほら、ネットが使えないままってのは、不便ですし！
ね、みんな！

うん！

うまくいきますよ、梢センパイ！
ぜったいに！

ふふ……そうね。
きっとうまくいくわね。

……よっし！ そうと決まったら私も、
このアイディアを実現できそうな子に声かけてみるか！

さっすがめぐちゃん！
座右の銘は学力よりコミュ力！

配信の問題さえ、クリアーできれば……！

あとは、勝つだけ。

私と綴理だけの頃じゃ、きっとここまでたどり着けなかった。
……繋がる力ね。

はい、繋がる力です！

繋がる力……？

うん？

隊長。

部長よ。 なに？

今、軽く計算してみたら……。
配信だともしかしたら、通信量はもっと増加するかもしれない。

え！？ だめじゃん！

だから、こういうのはどうかな。
蓮ノ空だけじゃなくて、世界中の人に手伝ってもらうのは。

それって……。 データ通信量を、
寄付してもらえるようにするってことですかい！？ ハカセ！

そんなことできるんですか！？

生徒から集めるのと、やることはそう変わらないと思う。

綴理が頭よさそうに見える……！

理数と情報処理は、割と得意。

現国0点のくせに！

なんだか、途方もない話になってきたわね……。

でもこれで、
3ユニットのひとつでも北陸大会を制覇することができれば！

うん。
スクールアイドルクラブの未来を救える。

……ただ、その場合ってやっぱり、あれだよね……。

スリーズブーケ、DOLLCHESTRA、みらくらぱーく！のうちふたつは、
北陸大会で敗退となります。

そんなはっきり……！
さやかちゃんは、いいの？

……本番というのは、
練習の成果を発揮する場だと思っています。

わたしは、ユニットとして磨き上げた実力を試してみたい。
綴理先輩と一緒に。

ボクはさやと出る。
今はDOLLCHESTRAが、ボクの芸術だから。

めぐちゃぁん……。

そんな顔しないの、るりちゃん！
私そういう顔に弱いんだから！

ていうか、るりちゃんだって、
ほんとはみらくらぱーく！でやりたいんでしょ？

優しいから、誰かが負けるのが嫌だってだけで。

その気持ちは私だってわかるよ。
わかるけど……今回は譲りたくない。

私もみらくらぱーく！が好きだもん。

他のみんなが自分のユニットを好きな気持ちと、同じようにさ。

好きだよ！ めぐちゃんとの楽しいおもちゃ箱が、
ルリはとびっきり大好きだけど……。

……目指せ、ラブライブ！優勝……！

ああ、そっか……。
繋がる力……そう、繋がる力だったんだ！

みんながユニットで出場して！
でも、みんなで北陸大会を通過するための方法！

繋がる力ーー！

か、花帆さん？

えっ、なになに？

テザリングでのライブで、繋がる力……！
そして、その集まった力を、あたしたちでもーっと響かせるんです！

大丈夫です、あたしたちならできます！
みんなが大満足して、誰も悲しい気持ちになんてなりません！

そんな、夢のようなライブが！

花帆ちゃん、それって……！？

夢のような、ライブ……？

できます！ その名もーー。

その名も……！？

ーー蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ！
Link！Like！メドレー！です！

『Link！Like！メドレー！』！？

ぜったいにこれで！
みんなを花咲かせちゃいますよ！