第17話『ルリ思う。』
PART 5
瑠璃乃 | 綴理先輩! |
綴理 | うん。 |
瑠璃乃 | ちょっと今夜、時間をください。 明日、ルリの考えてたことを見せるから! |
綴理 | そっか。 分かった。 ボクも早く見たいな、るりのスクールアイドル。 |
瑠璃乃 | ルリの、スクールアイドル……。 |
瑠璃乃 | そっか。 そうじゃんね。 それがちゃんと分かってなかったんだから、 めぐちゃんにも伝わらないはずだ。 |
瑠璃乃 | よーし、頑張るぞー。 |
綴理 | ふふっ……まぶしい。 |
綴理 | おはよ。 |
瑠璃乃 | 早朝からスミマセン! 夜しっかり考えてきました! 綴理先輩への、ルリのスクールアイドル! |
綴理 | んー……ボクへの。 なるほど? |
ふたりしてぼけーっと揺られる。 | |
綴理に釣りのレクチャーをしている瑠璃乃。 | |
綴理に釣りのレクチャーをしている瑠璃乃。 | |
ふたりしてぼけーっと揺られる。 | |
ぴょん、とバスを降りた瑠璃乃が、綴理を振り返る。 | |
瑠璃乃 | どーでした!? |
綴理 | めっちゃ楽しかった。 |
瑠璃乃 | よっしゃ! |
綴理 | ん? ……これが、るりのスクールアイドル? |
瑠璃乃 | たぶん、そうなんだと……思うんですよ。 |
瑠璃乃 | 世界中を夢中にするって、めぐちゃんと約束して…… そのやり方を、ちゃんと考えたことなかったや、って思って。 |
瑠璃乃 | いえー、って叫んだ時に、いえーって返せる子たちも居るし、 返す気分じゃない子たちもいる。 |
瑠璃乃 | 色んな子がいるんだ。 |
瑠璃乃 | みんながみんな、やり方は一緒じゃなくて…… だからみんなを楽しくするためにどうすればいいのかは、 まだ分からないケド。 |
瑠璃乃 | でも、綴理先輩なら、こーかな? って。 |
綴理 | うん……いいね。 |
瑠璃乃 | おおー! マジっすか! |
綴理 | るりのおかげで、 |
綴理 | 良い曲、思いついた。 |