第1話『Brand New Stories!!』
PART 2
場面転換を連続。セラスに寮を紹介するパート | |
※ここから先、部活動が終わったからという理由で、花帆の腕章を外しておいてください。以下、4月中に再着用する必要はありません。 | |
花帆 | ここが学食! |
セラス | おお~……。 |
さやか | こちらが大浴場です。 |
セラス | ひろい……! |
瑠璃乃 | そしてここが、ラウンジだよ~! |
セラス | ピカピカだ~! |
登場人物は全員集合。衣装は制服のまま。 | |
これまで蓮ノ空を見て回ったセラスが、感慨深くつぶやく。 | |
セラス | すごい。 さすが蓮ノ空。 廃校になりそうもない……。 |
吟子 | ならないよ! |
言い切ったものの、思わず不安になって小鈴と姫芽を振り返る吟子。 | |
吟子 | えっ、ならないよね……? |
小鈴 | ぜったい大丈夫だよ!! |
姫芽 | 小鈴ちゃんが自信満々にうなずく根拠はわからないけど~。 まあ、今年も定員いっぱい入ってきたみたいだしね~。 |
吟子 | ホッ……。 |
泉 | いや、わざわざ案内してくれて、ありがとう。 |
さやか | いえいえ。 新入生に親切にするのは、先輩の務めですから。 |
高校二年生の泉は、三年生であるさやかたちを眺めて。 | |
泉 | ふむ……そういえば、先輩でしたか。 では、言葉遣いも改めたほうがいいですね。 |
泉 | 蓮ノ空は伝統を重んじる校風。 郷に入っては郷に従え、です。 よろしくお願いしますよ、花帆先輩、さやか先輩、瑠璃乃先輩。 |
瑠璃乃 | お、おお~……。 なんか、不思議な気分……! |
泉 | 一応これでも、敬意を表したいと思っているんですよ。 |
泉 | 私だけでは、セラスの夢を叶えられなかった。 あなた方はセラスの恩人であり、私の恩人でもあるんですから。 |
花帆 | 別に、気にしなくてもいいのに~。 |
さやか | 泉さんのやりやすいようにお話していただいて、 構いませんよ。 |
泉 | そうですか? じゃあ……肩の力を抜いて、楽にやらせてもらうよ。 先輩方。 |
瑠璃乃 | ん! よろしくね、泉ちゃん! |
花帆 | ああ、いいね。 泉ちゃんだ! 泉ちゃーん! |
泉を囲んで、キャッキャと盛り上がる花帆と瑠璃乃。 | |
103期生に囲まれる泉を眺めて、セラスも嬉しそう。 | |
セラス | ふふ……。 先輩がいっぱい増えて、楽しい。 |
小鈴 | よかったねえ、セラスちゃん! |
セラス | よかったです、小鈴先輩。 |
その響きに、じーんと感動する小鈴。 | |
小鈴 | ~~~っ、先輩……! |
吟子 | いつまで噛み締めてるの……。 |
姫芽 | 吟子ちゃんは嬉しくないの~? |
吟子 | え? いや、そりゃ……。 おばあちゃんの他のお弟子さんはみんな、年上の人たちばっかりだったから、 |
吟子 | こうして下ができるのは、嬉しいけど……。 |
目が合う。セラスが手を振ってくる。 | |
セラス | 姫芽先輩、よろしくおねがいします。 よろしく、吟子。 |
吟子 | おかしいでしょ! 先輩! 吟子先輩! |
自分を指差しつつツッコミを入れる吟子。 | |
セラスはまるで絞り出すようにがんばって答える。 | |
セラス | 吟子………………先輩。 |
吟子 | なんでそんな『なんとかギリギリで言えました』みたいになってるの……。 |
セラス | 花ちゃんの後輩なんだって思うと、なんだか年下みたいな気分になってきて。 |
姫芽 | でも、後輩か~。 アタシも後輩は初めてだから緊張してきたな~。 |
吟子 | 姫芽は面倒見いいから、後輩とかたくさんいたんだと思ってた。 |
姫芽 | ゲームの布教って意味なら、 新規さんには慣れてると言えなくもないけどね~。 |
姫芽 | でもこれから2年ずっと付き合ってくって考えると、 やっぱり初めてだよ~。 嬉しいね~。 |
小鈴 | うん、楽しみだね! |
小鈴 | 徒町……二年生として初めてのチャレンジは、 先輩チャレンジに決めました! |
小鈴 | セラスちゃん! わからないことがあったら、なんでも聞いてね! |
セラス | はい。 |
花帆 | よっし! |
花帆 | 新入部員をお披露目するためにも、 最初のFes×LIVEはがんばらなくっちゃね! |
瑠璃乃 | だね~。 ふたりとも大型新人だから、盛り上がるぞぉ~! |
花帆 | がんばって新曲も作って、夢の第一歩のための第一歩も考えなくっちゃ~! |
さやか | ただ、その前に決めることがありますね。 |
セラス | 決めること? |
手をパチンと叩いて顔を輝かせるセラス。 | |
セラス | は、もしかして……。 |
セラス | 蓮ノ空の、ユニット……! スリーズブーケ、DOLLCHESTRA、みらくらぱーく! |
さやか | ええ、その通りです。 |
泉 | 蓮ノ空のスクールアイドルは、 どこかのユニットに所属する。 それが『伝統』だったね。 |
手を挙げたセラスに話を振る小鈴。 | |
セラス | はい。 はいはい。 はい。 |
小鈴 | はいどうぞ! セラス後輩! |
セラス | セラス後輩は、3つのユニットを体験したいです。 中に入って一緒にやってみて、その後に、決めたいです! |
小鈴 | おお! それは、いいと思う! |
小鈴 | ですよね、さやか先輩! |
さやか | ええ、もちろん。 |
瑠璃乃 | それじゃあ~? |
花帆 | 早速、明日から! せっちゃんと泉ちゃんの、ユニット体験ツアーの始まり始まりだ~! |
セラス | わ~。 |
セラス | 楽しみだね。 |
泉 | そうだね。楽しみだ。 |